正直、津賀がいなくてよかった。いたらいたで、何をするかわからなかったから。


だから運よくフォーメーション2、開始!




「いやぁー綺麗なお家っすね!」

オレたちをソファに座らせて、父親は冷蔵庫から食べ物を出した。

「そうでもないよ。みんなの家だって綺麗だろ。……はい、どうぞ。」

「ありがとうございます。」

伊藤くんは頭を下げた。


「…すいません。おトイレ貸してもらってもいいですか?」

日向が言った。

「ああ、どうぞ。奥に階段があるんだけど、その右隣だから。」

「すいません、お借りします。」

頼んだぞ、日向。



これはオレたちが考えてた作戦その1である。


トイレに行くふりをして日向には津賀の部屋に入ってもらい、何か手掛かりを探してもらう。

…最悪な行為だけど仕方がなかった。


「千世は学校ではどんな感じなの?」

「もう元気まんまんで、パワーがあるっていうか…いっつも笑ってて……放送部には欠かせない存在です!」

「そこまで言ってくれると嬉しいなぁ。ほら、あの子家では学校のこととか言わないからさ。」