「ふーん…もっとマシなのいなかったの?」



何コイツ…
気取りやがって…


第一印象、だめパーマ。



「瀬名くん、マシじゃないって…」


「マシじゃないもん。…帰る。」

「だめだって。…彼は、D組の伊藤のえるくん。瀬名くんと似てる性格だからすぐ仲良くなるかもよ!」


「絶対ならない!!」


だめパーマ改め、パーマかえるにしよう。


のえる…かえる…のえる…かえる…カエル…帰る…



「…帰る!」


「だめ!」


そのとき、またドアが開いた。


「ごめん、遅刻した。」

「あー…文奈ちゃん、まただよ~!」

ちびまるこが言う。


「だからごめんて。」


この子は見たことある。
男子諸君が付き合いたいと言ってたNo.1だ。

「彼女は、日向文奈(ヒュウガ アヤナ)。…綺麗でしょ。とても中学生には見えないよね。…って、文奈ちん、今日の昼放送、4分遅刻しただろ!」

「あ、ごめん。ちょっと用事がね。」

「また男?」

「のえる、余計なこと言わないでよ!」


オレと目があう。


「……え、ごめん。気付かなかった、誰?」

気付かなかった…?目の前通ってったのに?