「あら、照れちゃって!…はい。これ飲んで帰りなさい。」

オレたち2人にジュースを渡した。

「少年!千世ちゃんのことちゃんとウチまで送るんだぞ。」

「…はい。」

「それじゃぁ、おばさん…お疲れさまでした。」

「また明日もお願いね。」


津賀は大きく手を振った。




少し歩いたとこで、津賀が言った。

「いいよ、送らなくて。」

「いいよ、送る。……危ないじゃん。」

「…瀬名きゅん、変わったよね。」

「は?何が?」

「雰囲気?…円くなったって感じ。」


知ってる。オレもそんな感じになった気がする。


「なんかさ、初めてのこととかするとさ、自分の価値観てかわんのね。…だから、前の自分って嫌いだったけど、今の自分は少し好きなんだよ。」

「いいことじゃん!」

「まぁね。」

「…アタシも瀬名きゅんみたいに変わりたいなぁ~。そしたらちょっとは幸せになるかななんて…。」

「幸せになるかはわかんないけど…」





「ここでいいよ!」

着いたとこは、どこの家とも変わらない普通の家。

「送ってくれてありがとね。」