「うん。さっきお医者さんに見てもらったら異常ないって。…だからお昼の放送も出れなかったんだ…ごめんね、いっとくん。」

「いや、全然いいんだけど…」

「心配ないない!津賀千世!全然大丈夫だかね!」


笑うとケガした場所が痛むみたいで、顔が引きつっていた。

けど、歯を見せて笑うとこはいつもと変わらなくて、少し安心した。


「それじゃ、チヨりんも来たしことだし、今回の千中新聞について話そっか!」


最近の千並中学校は平和で、噂もほとんどない状態だった。
だから、今月の体育祭のことを新聞に載せる話が決まった。


本当は暇な部活なのに、無理矢理仕事を増やしてる部活って他にないと思う。




帰りに、少しだけ津賀と喋る時間があった。


「そこ…痛くない?」

「うん。大丈夫だよ。」

「…これさ、やっぱ返すよ。」


津賀からもらった、いいことがあると言われる貝。


「何いらないの?」

「そうじゃないんだけど…津賀が持ってたら、そこケガしなかったんじゃねぇのかな?って思って…」