その日の放課後、いつものように帰ろうとしていたら、目の前にヤツが現れて、

「さぁ!行こう!楽しみな部活だよ!?」

と言って、オレの体をロープで縛り、強制連行された。



ウカツだった……





「はい!どーぞ!!ここが今日から瀬名くんの部室だじょ!」


放送部の部室は意外にも綺麗で、CDや本、机が並んでいた。


って、突っ立ってる場合じゃない。

「おまえ、これ外せよ!」

「だめだよ、逃げるでしょ?」

「あたり前だろ!」

「じゃぁ、このままで。」


そして、オレをイスに座らせた。

そのときドアが開いて、さっき会ったちびまるこが入ってくる。


「あら、さっきはどーも!」

笑うと、八重歯がないのが見える。


「……」

「まぁ冷たい!」

「ごめんね、チヨりん。昔からなのよ。」

「気にしてないわ。」

「心が広いのね、チヨりん。」

「そんなことないわ。」


…なんだ、この会話。アホらし…


またドアが開き、今度はパーマがかった髪が印象的なイケメンが入ってきた。

目があう。


「…誰?」

「新入部員!」

「ああ、昨日言ってた?」

「そう!仲良くしてね!」