「栗原…さん?」

部室の前にはバレー部の部長、栗原茉希がいた。


「…助けて下さい。」

悲しい顔でそう言った彼女を、部室の中にいれた。





彼女の相談話はこうだ。

部長の栗原茉希と副部長の高橋えみりは仲が悪く、試合中でも目も合わせないし喋らない。一番やっかいなのが、部員達が栗原派と高橋派に別れて争っていると言う。最近話題の靴下泥棒もそっちがやったんじゃないかって両方でもめてるらしい。部活どころじゃない。



「アタシもうこんなこと嫌で…前はもっと仲良かったのに…」

栗原は涙ぐんでる。


めんどくさい…
女の争いはやっかいだ。


「…えみりは多分、犯人じゃないし、アタシも違う。先生はあてになんないし…」


すると、渋谷は机に上がって言う。


「…まかせろ!このオレが、いや…この放送部が必ず犯人を暴いてみせる!」



…もうコイツにまかせるしかない。

オレも前よりこのノリが嫌じゃなくなってきた。人間というものは日々進化するものなのだ。





栗原がいなくなり、そろそろ下校の時間。

下校の音楽をかけ、みんなは部室を出ようとした。…その瞬間、渋谷がオレ達を止めた。


「なんだよ。」