「まず、お名前を…あ、じゃぁ左側のあなたから。」

渋谷が指を指す。

「…斎藤良幸。」

ホスト系の男だ。ガムをクチャクチャ言わせている。

「ご職業は?」


お見合いか!?


「ホスト。」


あら、当たっちゃった!!


「やっぱね。…じゃぁ次!」


「熊田巧です。」

メガネをかけて細身の男。でも声がきれーい…

「ご職業は!?」

「売れないバンドです。」


なるほど!声がきれいってことはボーカルってとこかな?


「あら?のえる一緒だね!」

「一緒にすんな。オレ、バンドやってないしね。」

「照れちゃって!」

「照れてない」

「あそ。……あ、次どうぞ。」

「平田二郎です。保険会社に勤めております。」


おりますって…オレらにも丁寧語って…


「保険会社…そんな方がなぜ、こんな高校生とお付き合いを?」

「こんなって何よ!」