帰ろうとして、一階の廊下を歩いていると…静かな廊下に一人だけ、掲示版になにか貼っている生徒が一人いた。


ちびまるこだ。


「あれ!?帰るの?」

見つかってしまった…

…最悪…


「じゃぁ最後にこれ、貼るの手伝ってよ!」




そして、手伝っている自分がいます。


「部長の友達なの?」

校内ポスターを貼りながら、喋ってきた。

「…部長?…誰?」

「ありゃ、渋谷くんのことだよ。」

「渋谷!?…渋谷が部長なの?」

「そうだよ。しっかりしてて、部員想いで、面白い!」


しっかりしてる=しつこい

部員想い=強引

面白い=バカ

と、オレの中で解釈。


「そうだったのか…だからあんな目茶苦茶な部活なんだ…」

「え?」

「いや、何でも…」

「……瀬名くん、中学生じゃないみたい。」



…どうゆう意味だ。


「なんか大人ってゆうか…無邪気さがないってゆうか…何でもしっかりした答えが返ってくるような…」

「…つまんないってこと。」

「ううん…そうじゃない。アタシ、瀬名くんのこと1年のときから知ってるけど、そうゆうのたまに嫌になんない?」