「 姉ちゃん。 」








 懐かしい声があたしを呼びかける。









 「 ん…。 」




 ゆっくりと目を開け、




 瞼を擦る。




 「 もう7時だよ。 」



 
 視界に入ったのは、




 かっこいい男の子…いや、



 
 弟の郁だった。