「 結城さん…。 」 お母さんは叱るのをやめ、 ゆっくり男性を見つめながら 立ち上がった。 「 この子が曖ちゃんだね。 」 ぽんと暖かい手であたしの頭に手を置く男性。 「 じゃあこの子が…? 」 「 息子の郁だよ。 」 持ち上げた男の子を地面に降ろした。 「 曖、この子は郁君っていってね、 今日から愛の弟になるんだよ。 」