真人さんと二人でプールの話しをしていると、琢哉さんが用もないのに私たちの所に来た。


今日の琢哉さんはおかしい。


「奈都ちゃん琢磨のパンツ知らない。」


着替えなら出してあるし。


琢哉さん落ち着いて下さい。


「奈都ちゃん琢磨のオムツの買い置きあったっけ。」


ちょっと、琢哉さんどうしたの。


オムツなら目の前の棚にあるけど。


「用事あるなら一度に言ってくれる。勉強の邪魔しないでほしい。」


琢哉さんが逆ギレした。


「勉強なんかしてないだろ。プールへ遊びに行く話ばかりしてた癖に。」


琢哉さんがプールへ行く話を、どうして知ってるの。


もしかして、琢哉さん、仲間外れにされて拗ねてるのかな。

そんなにプールに行きたいなら、はっきり言えばいいのに。

おかしな琢哉さん。


「琢哉さんもプール一緒に行く。琢磨は母さんに頼めばいいよ。」


嬉しそうに琢哉さんが頷いた。


「奈都ちゃん俺も一緒に行っていいの? 」


嫌な理由なんてないよ。


「真人さん、琢哉さんもプール一緒に行ってもいいよね。」


真人さんが急に不機嫌になった。


どうして。


「風間の許可取る必要ないし、奈都ちゃんが誘ってくれたんだからさ。」


二人睨み合ってません。


気になるな。


本当に二人とも子供みたいです。


喧嘩だけは止めて下さい。


喧嘩するなら、プールには行きませんから。