今度こそ風間は本気だ。


いろりで風間が先に阿紀を見つけて。


阿紀はこの場所に似合わない物静かな女性で、阿紀がいろりのママの娘だと知り話してみたいなとおもった。


「あの人可愛いですよね。」


風間が何回もいうから、意識して見るようになった。


俺が見つめていると彼女と目が合う。


彼女がニコって笑い頭を下げた。


俺は必要以上に彼女に話しかけ、好きだと告白したら、阿紀も好きだと言ってくれたのだ。


俺たちは付き合って直ぐに結婚をしたが、結婚して二年で阿紀と別れる事になるなんて、夢にも思わなかった。


あんなに好きだったのに、あんなに愛してたのに、俺は阿紀を忘れようとしているのか。


俺ってこんな男だった。


自分が情けない。


阿紀を愛してるのに、奈都ちゃんが気にって仕方ないなんて。

本当にどうしようもない男で、ごめん。


阿紀、俺はどうしたらいいのだろ。