母さんは琢哉さんを困らせるような事は言わないでほしい。

琢哉さんは一生懸命、パパを頑張ってるのだから。


もう少し、気長に見てあげてほしいな。


「本当は早くここを出なくてはと思うんです。奈都ちゃんにもこれ以上甘えられないし。奈都ちゃんは俺なんかよりずっと大人ですよ。」


やっぱり、ここにいる事は無理なんだ。


私は全然大人なんかじゃない。


「琢哉さんそれは違うと思う。遊園地ではしゃいでた奈都ちゃんが、本当の姿なんだと思う。俺は奈都ちゃんの成長をずっと見守って行きたいと思っています。」


真人さん、ありがとう。


今は真人さんがいるから寂しくない。


真人さんといる時は15才の私でいられた。


琢哉さんといる時のは、かなり背伸びしてると思う。


琢哉さんに釣り合う大人の女性になりたかった。


無理してでもいいから。


早く大人になりたい。