琢哉さんと琢磨を連れて保健センターへ向うと、夫婦で来てる人も何人かいて安心した。


今日は健康診断と離乳食の与え方と、歯磨き指導がある。


回りの人が私たちを見てる気がするんだけど、気のせいかな。


まさか、気付かれた?


私が中学生だと気づかれたのか。


その時、夫婦で来ていた人に声を掛けられた。


「お子さんは今何ヵ月ですか?」


「もうすぐ7ヶ月になります。」


「うちと同じてすね。うちの子は女の子で遥っていいます。」


「うちの子は琢磨です。よろしくね。」


「パパさん、イケメンですね。」


こう言う時は奥さんはなんて答えればいいのだろ。


「それほどでも。」


どっと、二人が笑った。


何故か琢哉さんまで笑ってるし。


琢哉さんまで笑わなくてもいいのに。


「奈都が可愛くて構いたくなった。」


琢哉さんが私の頭をなぜる。


どうしよう、泣きそうだ。


「いいなぁ、旦那様に愛されてるね。」


いや、愛されてませんから。


へんな汗が出て来た。


早く終わらせて帰りたい。


ママは本当に大変だ。


口で簡単にママになりたいと言ってしまった事を後悔した。