15才でママになった理由(わけ)

琢哉さんとずっと一緒にいたい。



ただそれだけ。



将来の夢を聞かれた時も、本当の気持ちは隠していたんだ。



みんなの前で、お嫁さんになるのが夢だなんて言えなくて。



それは、琢哉さん限定だなんて。



「琢哉さんの奥さんになるのが私の夢だったから、琢哉さんの赤ちゃん生める事が嬉しいの。だって、ずっと、ずっと大好きだったから。」



恥ずかしいけど、本当なんだ。



私の初恋は琢哉さん。



「奈都にそんなに思われて嬉しいよ。俺たちの結婚を阿紀に報告に行こう。阿紀驚くだろうな。」



お姉ちゃん、怒ってないだろうか。



少し、不安になる。



「阿紀は絶対怒ってないから、大丈夫だ。阿紀に悪いとか思わなくていいんだよ。阿紀の分まで幸せになろうな。」



ありがとう、琢哉さん。



琢哉さんと一緒にいれるだけて、幸せなんだから。



お姉ちゃん、ありがとう。



これ以上の幸せはないもの。



なんか、まだ夢を見てるみたい。



幸せ過ぎて、怖いよ。



琢哉さんには叱られるけど、ぐずる琢磨を抱っこした。