卒業式当日、鏡のに写る自分を眺めた。
琢哉さんから手紙の返事が来ないのが、気になって仕方ない。
卒業式が終われば、琢哉さんに会いに行けるのだから。
琢哉さん、驚くだろうな。
琢哉さんと琢磨には、お揃いのTシャツを買った。
私も色違いのお揃い。
九州へ行く荷物作りとお土産も用意した。
「奈都、行くわよ。」
今日で最後、何も思い残す事はない。
早く琢哉さんの顔が見たい、それだけ。
私の事を分からなくても思い出さなくてもいい、これ以上会えないなんて耐えられそうもない。
琢哉さんの顔を見れば、きっと安心出来ると思う。
《もうすぐパパに会えるからね。でもパパとは一緒に暮らせそうもない。でもいつかきっと一緒に暮らせるように、ママ頑張るから許してね。》
お腹の赤ちゃんに話しかけながら部屋を出た。
私には父さんも母さんもいるから、大丈夫だ。
赤ちゃんが不安にならないように、もう一度大きく深呼吸をした。
あなたがいたから、今日まで頑張ってこれたのです。
ありがとう。
赤ちゃん。
琢哉さんから手紙の返事が来ないのが、気になって仕方ない。
卒業式が終われば、琢哉さんに会いに行けるのだから。
琢哉さん、驚くだろうな。
琢哉さんと琢磨には、お揃いのTシャツを買った。
私も色違いのお揃い。
九州へ行く荷物作りとお土産も用意した。
「奈都、行くわよ。」
今日で最後、何も思い残す事はない。
早く琢哉さんの顔が見たい、それだけ。
私の事を分からなくても思い出さなくてもいい、これ以上会えないなんて耐えられそうもない。
琢哉さんの顔を見れば、きっと安心出来ると思う。
《もうすぐパパに会えるからね。でもパパとは一緒に暮らせそうもない。でもいつかきっと一緒に暮らせるように、ママ頑張るから許してね。》
お腹の赤ちゃんに話しかけながら部屋を出た。
私には父さんも母さんもいるから、大丈夫だ。
赤ちゃんが不安にならないように、もう一度大きく深呼吸をした。
あなたがいたから、今日まで頑張ってこれたのです。
ありがとう。
赤ちゃん。


