お腹には晒しを巻いて目立たないようにしていると、亜矢にダサいと笑われ、柊人にはヤクザの親分だなって構われた。



二人はこんな私をいつも励まし、守ってくれてる。



二人がいなかったら、ここまで頑張れなかったと思う。



柊人が赤ちゃんの父親になりたいと言うたび、亜矢に思い切りひっぱたかれるのだ。



「柊人は口ばかりなんだから、実際に子供育てるのは大変なの。目の前にこんないい女がいると言うのに。柊人は奈都を諦めて、私にしなさい。」




柊人にはしっかり者の亜矢が合ってると思う。



柊人が首を左右に振って、抵抗する。



「亜矢といたら、絶対頭が上がんないからやだ。」



子供みたいに拗ねる柊人が可愛いい。



手紙は母が出してくれたから安心していた。



あれ、机に貼った赤ちゃんのエコー写真がない。



何処に行ったの。



母さんが手紙と一緒に入れたとか。



もうあり得ないんだから。



何の為に。



不安になった。