二人には分かってほしい。



私の大切な友達だから。



「琢哉さんと約束したの。6ヶ月後に必ず会いに来るって、琢哉さんは交通事故にあって記憶喪失になってしまったから、自分の事は勿論、琢磨の事も私の事も忘れてしまったみたい。」




我が儘だって分かってる。



自分勝手な事も分かってる。




「琢哉さんが私を忘れても、私が琢哉さんを忘れなければいい。私は高校へは行かない事に決めた。」




お腹にそっと触れてみる。




「ここに1つの命がある。それを消す事は私には出来ない。中学生の私が無理な事しようとしてるのも分かるけど、一人で頑張るつもり。」




2人を泣かせたくないのに、本当にごめんね。




さっきから謝ってばかりだ。




こんな私だけど、ずっと友達でいてほしい。




2人に嫌われたら、どうしていいか分からないもの。