15才でママになった理由(わけ)

柊人が私を抱き締めた。




嫌だ、離してよ。



「俺が琢哉さんの代わりになるから、奈都が悲しまないようにずっと側にいて守る。今までみたいに奈都と一緒にいたい。」




何でそんな事いうの。



私は本当にどうかしてたんだと思う。



琢哉さんに忘れられてしまった、私と赤ちゃん。



「だったら、この子のパパになってよ!」




柊人が抱き締めていた手を離した。



「赤ちゃん? 」



柊人が驚いた顔で私を見た。



そして、とんでもないこと言った事に気付く。



「奈都、赤ちゃんって何だよ。」



「ごめん、柊人、忘れて。」




「まさか、妊娠してるのか。 」




ごめんなさい。



「だから、言ったでしょ、忘れてよ。」




本当に私はバカだ。




「本当の事教えて、誰にも言ったりしない。」




何も話したくない。



柊人、許して。



「これ以上、私に構わないで。早退するね。」




立ち上がろうとするとめまいがして、倒れそうになる私を柊人が抱き締めた。




もうメチャクチャだ。




何がなんだか分からなくて、泣き続けた。



もうこんなの。



やだよ。



琢哉さん、助けて!