琢哉さんが事故にあい入院して、3ヶ月の重傷だった。



琢哉さん大丈夫かな。



琢哉さんが入院したら琢磨はどうしてるの?



やっぱり琢哉さんに会いに行くよ。



琢磨を一人になんか出来ない。



急いで着替えようとした。



「琢哉さんに会いに行くから、琢磨が泣いてる。」



ふらつく体で必死に歩いた。



「奈都は絶対安静なんだから、動いたらお腹の赤ちゃん駄目になってしまうんだよ。それでもいいの。」




力なく首を左右に振った。



「要さんも私も出来る事なら、赤ちゃん生ませてあげたいと思った。現実はそんなに甘いものじゃない事、奈都だって分かるよね。」



私は頷いた。



分かってるよ。



15才の中学生だということも。



「どうする事が正しいのか母さんも分からない。奈都を支えてやりたいと思ってる。要さんは私の気持ちを分かってくれて、琢哉さんに会いに行ってくれたのよ。」



母さん、ありがとう。




お父さん、本当にありがとう。




心配ばかりかけて、親不孝な娘を許して下さい。



もっと強くならなきゃ駄目だね。



お腹の赤ちゃんにも笑われてしまう。



琢哉さんを支えてあげれる力を身につけたいな。



琢哉さん、負けないで。