今日は二つの宴会があり、片付けをして家に帰ったのは深夜2時過ぎ。


みんなを起こさないようにそっとドアを開けた。


リビングに誰もいない。


阿紀が使っていた部屋を琢哉君の部屋にしたが、琢哉君はいなかった。


琢哉君はどこにいるの。


奈都の部屋を覗くと、奈都のベットの横に琢磨のベビーベットが置いてあり、その横に琢哉君が布団をひいて寝ていた。

まるで親子みたい。


違うな、琢磨と奈都が姉弟で、それを見守る兄か。


三人が起きないようにそっとドアを閉めた。


琢哉君はどうして、奈都の部屋で寝たのだろうか。


まさかそんな事はないだろうと思うが。


奈都が琢哉君を好きのは分かっていた。


奈都はまだ中学生だし、おかしな事になるはずがないと信じているけど。


奈都がどんなに琢哉君を好きでも、琢哉君が奈都の気持ちに答える可能性はないと思う。


そうなってはいけないのかも知れない。


今のままでいいのだ。


こうして、琢哉君とは家族でいれたらいい。