私たちは暫く見つめ合っていた。


明日どうなるか分からないのに、そんな遠い将来の約束をしてどうなるのだろ。


もしかして、お互い他に好きな人が出来るかも知れない。


こんな事思う自分がおかしかった。



「今まで本当にありがとう。奈都ちゃんも受験頑張って、楽しい高校生活送るんだよ。いつか又奈都ちゃんに会える事楽しみに、俺も頑張るよ。」


うん、私も琢哉さんに会える事楽しみに頑張る。


又出会える事を信じて笑ってお別れしましょ。


琢哉さんもきっと同じ気持ちだと思う。


そうだよね、琢哉さん。


又会えるんだから、永遠のお別れなんかじゃない。