明日奈都に会える。


嬉しくて瑠色に指輪、奈都に服のプレゼントを買った。


今夜は嬉しくて眠れそうもない。


30才だった俺は15年過ぎ45才になった。


瑠色は40才。


昔と全然変わらない瑠色。


君は15年間、誰とも恋をしなかったのだろうか。


不安になった。


俺は一度だけ瑠色を諦めようとした事があったから。


毎日のように両親に見合いを進められ、仕方なく会った女性が瑠色に似ていてドキっとしたんだ。


その女性の名前は川上ルリ子。


名前まで似ていて俺は迷った。


瑠色も他に好きな人が出来たのではないか。


奈都がお父さんと呼ぶ男がいるんじゃないか、と悩んだ。


ルリ子さんに瑠色との全てを話した。


ルリ子さんは涙を流して、《瑠色さんはあなたを信じて、ずっと待っていると思います。》私ならそうします。


ルリ子さんの声が瑠色の声に重なって聞こえた。


「私はいつまでも待ちます。 」


瑠色を信じたかった。


瑠色は約束を破る女じゃない。