15才でママになった理由(わけ)

南さんに私の思いが伝わるか、分からないけど。


最後まで言わせてもらいます。


「南さんが琢哉さんを本気で好きで、琢磨のママになってくれるなら、こんな事はしなかった。誰かを本気で愛さない限り、南さんは誰からも愛されない。」


南さんか笑いだした。


「15のあんたに何が分かるのよ。みんな私の事腫れ物に触るみたいに扱って、誰も本気で私の心配なんてしてくれない。琢磨はあんたに上げるから、琢哉さんを私にちょうだい。」


その時、社長が近づいて来た。


「可憐、もう止めなさい。」


社長さん、ありがとうございます。


「どうして、パパがいるの?」


「こんなことは止めるんだ。これ以上誰も傷つけてはいけない。」


南さんは一人なんかじゃない。


南さんを思ってくれるお父さんがいるんだよ。


南さん、お願いだから目を冷まして。


私には父親がいないから羨ましい。


南さんはたくさん愛されてるのだから。