母さんに今度の計画は全て話すと、母は反対だと言った。


分かってよ。


｢私だって南さんは憎いよ。でも、再婚決めるのは琢哉さんだから、私は口出ししない。｣


母さんも賛成してくれると思ったのに。


南さんの父親には手紙を書き、娘の可憐さんの大事な話しがあると伝えると、社長からは了解しましたと返事が来た。

娘の可憐さんに分からないように、別荘に来てほしい事もお願いしたのだ。


きっと来てくれると信じている。


｢勉強進んでいるみたいだね。風間が奈都ちゃんの事誉めていたよ。アイツの気持ちは本物だ。｣


琢哉さんさんに関係ない事なのに。


｢真人さんと付き合うかは自分で決めます。琢哉さんにとやかく言われたくないです。｣


琢哉さんにそんな顔をさせたい訳じゃない。


気持ちが落ち着かなくて、イライラした。


｢奈都ちゃんごめん。悪かった。｣


琢哉さん又謝ってるし、もうこんな関係、嫌だ。


本当の気持ちを隠して暮らすなんて、限界と思った。


早く全てをはっきりさせたい。


このままでは駄目だ。