静かに見守ってた母さんがいきなり言った。


かなりイラついてるみたいだし。


「琢哉さんが無理な事をするから、琢磨が不安がって怯えてるんだよ。再婚して早く出て行ってよね。」


母さんは琢哉さんがこの家を出て行き安いよう、そんな事言ってるんだ。


琢哉さんが何を思っているのか、さっぱり分からない。


「来週南さんの別荘に行く時、琢磨も連れて行こうとおもってます。南さんが俺と再婚を本気に考えてくれるなら、琢磨の事もお願いしないといけない訳ですから。」


琢磨を連れて行くのは予想外だった。


風間3兄弟に連絡しなきゃいけない。


琢磨をこのゴタゴタに巻き込みたくなかった。


ごめんね、琢磨。


どうしたらいいのだろ。


凄く不安になった。


本当に琢磨を連れて行っても大丈夫かな。