次の日は色んな検査に回され、疲れてベットで寝てしまい、ご飯も食べたくなくて、飲み物を買いに一階まで下りた。


秋人、大丈夫かな?


あ、メールだ。


急いで中庭に出た。


【只今夕方18時、南が来たから行ってくる。】


《真人さん直人、尾行頼んだからね。》


お願いお姉ちゃん力かして!


琢磨を守って。


必死にお願いし続していると、中年のお医者様に声を掛けられた。


「突然ごめんね。もしかして仁藤奈都ちゃんかな?」


どうして、私の名前を知ってるの。


この人と会った覚えはないけど。


「どうして、私を知ってるのですか。 」


「僕はこの病院の小児科医の橋本といいます。奈都ちゃんの事は赤ちゃんの頃から知ってるので、懐かしくて声をかけてしまいました。大きくなりましたね。」


誰なんだろ。


母さんの知り合いかな。


懐かしく感じたのはどうしてだろうか。


始めて会った気がしない。


私のお父さんってどんな人なのだろ。


会いたいと思ってしまった。