母が帰った後、真人さんが病室に入って来た。


真人さんにはたくさん迷惑をかけてしまったと思う。


「琢哉さんと琢磨君マンションまで送り届けた。琢磨君が奈都ちゃん探して、泣きだしたけど、奈都ちゃんのお母さんに抱っこされ泣きやんだよ。」


良かった。


母さん、琢磨を頼んだからね。


明日は風間三兄弟が頑張ってくれるから大丈夫。


「明日の事だけど、南にメールしたら即返事が来た。」


【何処に連れてってくれるのかな。琢哉さん誘ってもその気になってくれないからつまらない。早く秋人に会いたい。】


本当にムカつく女だ。


「明日上手く行く事願ってくれよ。成功したら直ぐに奈都に電話するから、楽しみに待ってろ。」


ありがとう、秋人。


ありがとう、真人さん。


計画が上手く実行出来ます様にと、神様にお願いした。


お姉ちゃん力を貸して。


お姉ちゃん琢磨を守って下さい。


ここを動く事が出来い私は祈る事しか出来なかった。