どうしよう。


恥ずかしすぎる。


出来る事なら、なかった事にしたい。


「あ、ごめんなさい、暑くてつい、」


「お風呂に入っておいで。汗びっしょりだし、琢磨は大人しくしてるから大丈夫だよ。」


脱いだTシャツをもう一度来て、バスルームに向かった。


お風呂に入りある事に気づいた。


慌ててお風呂に入ったので、着替えを持って来るのを忘れてしまったのだ。


これじゃお風呂から出れない。


私って何処までドジなんだろ。


仕方なくて、体にバスタオルを巻き付けてバスルームを出た。


どうか、リビングに琢哉さんがいませんように。


一気に自分の部屋を目指すと、目の前に琢哉さんがいて二度目の叫び声を上げた。


その瞬間、きつく結んでいたはずのバスタオルがヒラリと床に落ちてしまう。


「ギャー!」


恥ずかしくてその場にペタンと座った。


「奈都ちゃん。」


「琢哉さん、見ちゃ駄目。」


「大丈夫見てないから、胸なんか見てない。」


「琢哉さんのバカー。」


私の叫び声に琢磨が泣き出した。


琢哉さんが私に自分のシャツをかけてくれる。


もう、私、何してんだろ。


恥ずかし過ぎる。


穴があったら入りたいよ。


琢磨が中々泣きやまない。


琢磨は喉が乾いたのだ。


こんな事してられないよ。


琢磨に何か飲ませなきゃ。