柊人が後をつけて来る。


本当にうざい。


「おまえこの頃おかしいぞ。亜矢も心配してた。毎日遊んでたのに、いきなり遊ぶの止めたってどう言う訳だよ。」


男の癖に煩いなぁ。


早く帰らないと又母さんに叱られてしまう。


「柊人、ごめん。当分一緒に帰れないし遊べない。」


「遊べないのは家庭教師が来るからか。」


そういうことにしておけばいいか。


「うん、まぁそんなとこかな。柊人、バイバイ。」


走って、帰った。


「ただいま。」


リビングに母さんと琢磨と琢哉さんがいた。


琢哉さんはやっぱり、ステキです。


「奈都ちゃん、ただいま。」


「おかえりなさい。」


琢磨がグズっていた。


琢哉さんが抱くとよけいに琢磨が泣くのを見て、母さんは笑っているし。


大丈夫かな。


「琢哉君は琢磨のパパなのに、琢磨は全然泣きやまないね。琢磨は奈都が抱っこすると、泣き止むから大丈夫。」


琢哉さんから琢磨を預り優しく抱き締めた。


琢磨が私を見つめて、ニコって笑う。


可愛いな。


「奈都ちゃんは琢磨のママみたいだね。もっと琢磨といる時間を作るよ。パパなんかいらないって言われそうだからさ。」


琢磨にそんな事絶対言わせない。


琢哉さんは琢磨のパパだから、自信を持ってほしい。


私は琢磨のママには絶対なれないけど。


駄目だ。


又、泣きそうになった。