15才でママになった理由(わけ)

今日の母さんは優しい。


私の気持ちを分かってくれてのかな。


「母さん、ありがとう。」


「二人とも昼食まだでしょ。お弁当作って来たから食べて、琢磨は私が見てるよ。」


琢哉さんとお弁当を持って食堂へ向かった。



「琢哉さん、ありがとう。琢哉さんが母さんに言ってくれたんでしょ。 」


「琢磨の事。」


「うん。」


琢哉さんが優しく笑った。


「俺とお母さんの考えが同じだったって事。琢磨には奈都ちゃんが必要なんだと言うことが、分かったんだよ。」


本当に嬉しいな。


お母さんが分かってくれた事が。


「琢磨がいるから頑張れるんだ。高校へは必ず行く、子育てと受験頑張ってみせるよ。」


本当だよ、約束する。


子育てと受験勉強を頑張ろう。


琢磨がいれば大丈夫だと思えた。


琢磨と一緒にいれるなら、嫌な勉強も頑張る事が出来る。


琢磨、ありがとう。


私を必要としてくれて、本当に嬉しかった。