もう苦しくてどうかなりそうだった。


自分の部屋に入り鍵を掛ける。


ベビーベットでスヤスヤ眠る琢磨。


「私が琢磨を守るからね。」


自分の思いを聞いてほしくて、秋人に電話を掛けた。


【もし、もし私。】


【奈都、何かあったのか?】



【私悔しい。琢哉さん南さんの事いい人だって言うし、お姉ちゃんは高校の時南さんに虐められてたんだ。琢哉さんは私の言う事より南さんの言う事信じてる。】


【いいかとにかく落ち着け。今は我慢しろいいな。愚痴は俺が何でも聞いてやる。俺が南に近づいて正体暴くまで奈都は今のまま耐えろ。】


うん、分かった、ありがとう。


我が儘ばかり言って本当にごめんね。


秋人だけが頼りです。


今はじっと耐えるしかないなら。


琢磨を守る為に、必死に我慢する事にした。