秋人と仲良く話していると南さんが近づいて来た。


仲良くしてるのが面白くないようだ。


それにしても香水がきつい。


「今度の日曜日琢哉さんとデートだから琢磨君頼むわね。私は琢哉さんと結婚したいと思ってるの。話しがまとまれば琢哉さんはここを出て行く事になるわ。」


南さんが自信に満ちた顔で言う。


琢哉さんも本気なの。


南さんの正体をみんなにばらしてやりたい。


きっと信じて貰えないと思うけど。


「大丈夫だから、そんな顔するな。」


私の味方は秋人だけだ。


南さんはお姉ちゃんに酷い事をした人なのに。


琢哉さんのバカ鼻の下長くしちゃって、もう知らないんだから。


騙されればいいんだ。


琢哉さんなんか、大嫌い。