だけど、琢哉さんからのお願いを断れる訳なくて。


南さと琢哉さんさんはどんな関係なんだろ。


ただの同僚。


【琢哉さん、夕食ハンバーグなんだ。沢山あるしうちでみんなで食べよう。】


【奈都ちゃん、真人が大喜びしてる。じゃ、帰るね。】


え、真人さんも一緒。秋虫いるけど大丈夫かな。


秋虫のキスは事故と思って諦めるしかないか。


「仕方ないからキスは許してあげる。その代わりハンバーグ作り手伝ってよ。」


「秋虫止めてくれたらな。奈都に秋人って呼ばれるの嬉しいかも。」


どこまでもウザい男だ。


思い切り頭を叩いてやった。


「奈都、身長170あるだろ。」


もう一度、秋人の頭を叩いた。


「秋虫、私の一番気にしてる事聞くな。」


どんどん伸びてく身長が私のコンプレックスだ。


もっと可愛い女の子になりたい。


身長が縮めばいいと、本気に思ったりしてる。