ラブ・ストーリー


「渡部さーん」
声がした。
気のせいかな…と、また歩きだした。
「渡部さーん」
また、声がした。
上をみると、室木と松山がいた。
「何してんの?!」
「えっ??待ってるの」
室木が答えた。
「藤崎わぁ?!!」
「いるよー」
「そこどこ??」
「更衣室だよ!」
「今から行くから待ってて!!」
周りなんて気にしてなかった。