ねぇ、好き?




―――――…



外に出ると、10メ―トルくらい先に悠ちゃんの後ろ姿が見えた。



電話してるみたい…。



あたしは電話の邪魔にならないように、静かに悠ちゃんの元に行った。



『え?…そんなのいいのに』



近づくにつれ、はっきりと聞こえる悠ちゃんの声。



『あ―…うん』



誰と話してるの………?



不思議に思って、悠ちゃんの服の袖を引っ張ろうとしたとき…



『…うん、好きだよ』