少し歩くと時計屋さんがあり、あたしたちは中に入って時計を見ていた。 『ん、この黒いの』 …悠ちゃんっぽい、かも。 「前のも黒いやつだったよね?」 『うん。黒好きなんだ』 悠ちゃん、いいのが見つかって嬉しそう…。 …これにしようかな。 「いくらするの?」 『え―と…うわ、8000円する』 「え…8000円?」