「ん?」 『…ん』 差し出された右手。 その意味に気づき、恥ずかしく思いながらも嬉しくて。 あたしの左手を、それに重ねた。 ―――――… 『どこ行くの?』 よ…よし、作戦実行だっ! 「…あ、あのお店行きたい!」 あたしは前方30メ―トルくらいにある雑貨屋さんを指差した。