そしてもう一つ話してくれた。
私は先生の話しを聞いて、もっと先生を好きになったんだ。
大学に行っている時に、先生のお母さんが癌になった。
先生にはお兄さんとお姉さんがいるけど、2人とも家をもう出ていて帰って来ないことがわかっていた。
お父さんも、もう仕事を辞めてしまっていた。
誰かが面倒を見てあげなければいけない。
だけど、こっちの地元に帰って来ても就職先なんかない。
だから先生は、市役所で働くか学校の先生になるかにしたみたい。
それで、学校の先生の方が楽しそうだから教師の道を選んだって話してくれた。
そのあとにお母さんに手紙を渡したんだって。
一行だけの手紙。
“もうちょっと待ってて”
先生は、「もう少ししたら家に戻るから、もうちょっと待ってて」って意味で書いたんだって。
優しいね。
本当に先生は素敵な人です。

