ナツの誘惑




那都は篤志を好きだった

それは間違いなかった



頭は大したことなくても、部活に出ればエースで活躍

女からの受けもいい

彼氏にすれば自慢の男だろう



でも

今の那都には物足りなかった






「…違うって、なにが?」


「あー…、だからなんて言うかなぁ、他に男ができたとかそういうんじゃないんだろうけど」




篤志ではなく、オレのところに満足を味わいにくる那都

いくら鈍感な篤志でも、なにかの異変に気付かないわけもない



知識だけで何の経験もなく、好奇心だけが先走る

何かを知ったばかりの子供みたいに、那都はどんどんオレの隙に入り込み

もっと、もっとと

更なる刺激を求めてきた



そしてそれに応えてしまうオレは

いやオレの方が

那都にいいように操られてたのかもしれない