ナツの誘惑





「……さぁ」




そう言いながら

オレは陽射しに輝く髪を自分の方に引き寄せ深くキスをする



お前…オレをバカにしてるだろ

そう思っても

体勢を入れ替え那都を見下ろせば、抑えていたものを打ち消す感覚が何かを求めて




「ずっと待ってたでしょ」




そう呟く那都に

反論できなくなってた



オレの陰が那都に注ぐ光を遮り、真っすぐな瞳は簡単にオレをとらえる

薄く開く口元

わずかに火照る頬



すぐ目の前にあるのに

捕まえられない




「明日ね、篤志と夏祭り行くから。緒斗くんも一緒に行こ?」