「・・・え?」

「やっぱ無理だよなー。話したの初めてだし・・・。」

「や、別に無理じゃないけど。」

「まじで?!じゃぁ、次の休み時間までに紙にメアド書いといて!!」

(キーンコーンカーンコーン)

山本が言い終わったのと同時に、授業開始のチャイムが鳴った。

美桜と山本はそれぞれの席に着いた。

(なんでっ!!!!)

美桜は山本に言われたことに心臓が跳ね上がっていた。

(別に、山本のことなんかっ・・・。好き、なの?あたし。)

美桜は授業に集中できなかったが、メアドだけはしっかり書いていた。