付いたのは屋上。
なんで!?昨日のこと
キレてんのかな…


「あの〜…私になんの用で?」
「これ、あんたのでしょ」


前川君が差し出してきたのは私の定期だった。


「え?なんで…」
「昨日落としていったんだよ」

そうなんだ…よかった、
見つかって★

「ありがとうございます!」
「別にいいけど…てかお前なんな訳?」
「え!?」

前川君の口から
飛び出した言葉は
思いがけない言葉だった。

「俺の事嗅ぎ回ってるらしいじゃん?あげくにストーカーとかキモいんだけど」
はあ…とため息をつく
前川君は完全に
私のイメージとかけ離れた
前川君だった。