第二ボタンと春の風



「亜紀……」


安藤が心配そうに私を呼んだ。




ミジメだった。



私がいくら好きでも、

だめなの?

石井は違うんだよね、

届かないんだよね。



天井を見上げた。

瞬きはしなかった。

涙が落ちるってわかっていたから。



すると、石井が去って行った方向を見つめていた麻衣が、
「やっぱ超かっこいいー!」と叫んだ。


「「……え?」」


私と安藤は、疑問の声をハモらせた。