第二ボタンと春の風



ずばり言い当てられて
ドキンと心臓が跳ねた。

ガヤガヤと騒がしい声が遠くなる。


「な……なんにもない!」

「嘘つき!
バレバレだよ!」


私たちのやり取りを見ていた麻衣が、


「亜紀と石井くん付き合ってるの!?」


と、
辺り一帯に響き渡る声で叫んだ。


ひぇぇぇえ!!

や、やめてよ!


し…ん、と静まり返ってしまって、

私は硬直。

安藤も硬直。


軋む首を動かしてあたりを確認すると、

運悪く石井もそこにいた。


静まり返ったのは一瞬だったけれど、

すぐにガヤガヤにもどったけれど、

石井が私を見ていることはわかった。