第二ボタンと春の風



右手を見た。

左手も。


……親指と人差し指の皮が薄い部分にホッチキスの針が光っていた。


「いっ……いったーい!」

「どうした?」

「ああっ!
亜紀の手にホッチキスぅぅう!
きゃあああ!」

「はあ!?
げっ、ばか!
なにやってんだよ!」