第二ボタンと春の風



包みを見られまいと背をむけていた私に、
石井の声がかかる。



「相沢」

「なに?」

「この間言ったこと、
……覚えてる?」

「……この間って……あ」



(『もしオレがお前のこと
スキだって言ったら、どうする』)



「お、覚えて……」

「それ、忘れて」

「………は!?」


振り返ると石井は背を向けていた。





な……

なに、それ!