第二ボタンと春の風


「やっぱり亜紀ちゃん!
久しぶりねえ、
すっかりかわいくなっちゃって……
圭に会いに来てくれたの?」

「あ、あのう……はい」

「圭も喜ぶわー
さ、あがってあがって」



相変わらずパワフルな石井ママ。

そして押しに弱いのか、
私は言われるがままに石井家に入った。



「圭の部屋は2階だからね。
おばちゃんお茶入れてくるから」

「きっ気にしない出で下さい!
すぐおいとましますから!」

「いいからいいから!」


石井ママはぱたぱたとドアの向こうに消え、私は深呼吸をした。


行くしかない。


意を決して、階段に足をかけた。