インターホンに震える指をのばしかけて、 ためらう。 いきなり来たから、 変に思うかも。 具合悪いのに押しかけちゃ悪いかも。 どうしよう、 どうしよう、 ……ポストに入れて帰ったらだめかな? そんな風に思っていたら、 不意に声をかけられた。 「もしかして……亜紀ちゃん?」 「おっお母さん!」 振り返ると、 石井のお母さんがスーパーの袋を片手に立っていた。