第二ボタンと春の風



「圭休みなんて珍しいなあ」

「うん……」


福島が堂々と禁止のケイタイを片手に石井の席を見た。

私はぼんやりと相槌をうちながら、
39度なんて相当だなあと心配だった。


「あっ、
じゃあ今日圭の席空いてんだ!
俺座ってもいい、相沢」

「……福島前に座ってどうすんの?
いつも授業聞いてないくせに」

「宿題当てられたら教えて!」

「もー……バカ」




笑いながらも心ここにあらずで、

1日中ふわふわした気持ちを抱える羽目になった。



いつの間にか放課後で、

久しぶりの部活だよ!と、

安藤が迎えに来た。